雑文置き場

主にジャニごとになる予定

聡マリはシシ神様であり、宇宙である。

 

 

「聡マリは宇宙」

 

何を言っているかわからないでしょうが、これは一部の聡マリオタクが好んで使う言葉で私も自身もよく使います。

しかし私は聡マリサマパラ公演を見るまでこの言葉をなんとなく使用しているだけで、その意味を理解していませんでした。しかしたまたま聡マリサマパラ公演初日の2日前に放送された『もののけ姫』に登場するシシ神様を補助線にすると、「聡マリは宇宙」というフレーズの意味を私なりに解釈することができたのです。

ここまで読んで狂っていると思ったでしょう。私も思いますが、せっかく色々考えたので文章として形に残したいと思い、このブログをしたためることにしました。

 

結論から言うと、聡マリは一度Sexy Zoneから排除され、再びSexy Zoneとして活動することによって宇宙となったのです。

 

「宇宙」とはデジタル大辞泉によると、以下の意味が真っ先に出てきます。

①あらゆる存在物を包容する無限の空間と時間の広がり。

 ア. 哲学では、秩序ある統一体と考えられる世界。コスモス。 

本エントリーでは「宇宙」を物理的な宇宙空間ではなく、コスモスとして考えます。そしてコスモスに示される世界こそがSexy Zoneであり、聡マリ=宇宙=概念としてのSexy Zoneだと主張していきたいと思います。(大真面目です)

 聡マリ宇宙論を考えるにあたってシシ神様を補助線に使うのは、単にサマパラ公演の直前に私が見てそこからインスピレーションを得たというだけです。特に論理性はありません。

 

1. シシ神様=自然の象徴=宇宙

それでは、まず聡マリのことはいったん横に置いてシシ神様について考えたいと思います。が、シシ神様はあくまで補助線なので、他の人がシシ神様について考えた論考を参考にします。

wisdommingle.com

 

読むのがめんどくさい人用に乱暴にまとめると、

①『もののけ姫』には、「人間達の世界」と「もののけ達の世界」があり、

②シシ神様はこの2つの世界を内包する「自然界」の象徴であるが、

③シシ神様は「人間の食い物にされる自然」の象徴でもある。

ということです。

 

このようにシシ神様を理解した上で、『もののけ姫』の物語を理解しましょう。

まずエボシ様が象徴する人間たちは森の木々を伐採して鉄を生産し、鉄砲でもののけ達を殺していきます。人間達の自然破壊の行き着く先がシシ神殺しです。エボシ様がシシ神を撃ちジコ坊が首を回収すると、残された胴体がタタリ神となり、人間・もののけ・樹木に関係なく触れた物全ての命を奪い、自然そのものが崩壊していきます。しかしアシタカとサンがシシ神様の首を返すことによりタタリ神は消え去ります。タタリ神があらゆる生命を奪った山々には草が再び生い茂り、エボシ様は以前のような勝ち気な顔ではなく、優し気な顔つきで「みんなはじめからやり直しだ、ここをいい村にしよう」とタタラ場の人々に話しかけます。サンはシシ神様は死んだと言いますが、アシタカは姿を変えただけだと諭します。

 

つまり『もののけ姫』では自然を象徴するシシ神様は世界そのもの(=宇宙)であり、シシ神殺しは世界の崩壊を意味します。首を返却されたシシ神様は姿を変えて復活しますが、自然(=もののけと人間を内包した世界)は以前とは様相を変えて再生しているのです。

 

2. シシ神様の死と復活、流動化と5人体制

さて、これでやっと本題の聡マリです。シシ神様の物語を補助線に聡マリを見ていきましょう。狂気の沙汰なのは百も承知です。

 

もののけ姫』における人間の自然破壊行為、つまり自分たちの住む世界を壊す試みは、Sexy Zoneの物語では聡マリ格差と解釈します。

当初5人でデビューしたときのSexy Zoneはふまけんのお兄ちゃん組みとちびーずのチビっ子組みで衣装が色分けされていました。実際ふまけんは入所して3年程経っていましたし、B.I. Shadow時代からシンメとして活躍していたのに対して、ちびーずは入所して1年も経っていなかったためこの分け方は妥当だったと言えるでしょう。 しかしセクサマ発売頃から徐々に聡マリ格差が目につく様になり、リアセクでは衣装もふまけんしょりと聡マリという分け方になります。こうした聡マリ格差は当初からファンの間で批判されていました。

 

そして自然破壊の行き着く先であるシシ神殺しに相当するのは、Sexy Zoneの活動から実質的に聡マリを排除した流動化体制でしょう。

それまでは衣装格差や歌割りの格差があっても「一応」Sexy Zoneとして聡マリは活動していました。しかし2014年7月15日にふまけんしょりの3人だけで「男 never give up」を発売することが発表されました。その直後に行なわれた埼玉スーパーアリーナのコンサートでは、聡マリはふまけんしょりと同等の存在として扱われることは無くほぼジュニアのような扱いで、オタクがこれをお通夜コンと呼ぶほど盛り上がらないという代物でした。

 

シシ神殺しはそのまま世界の崩壊を意味しました。Sexy Zoneの流動化体制が意味したのは、当初のSexy Zoneが持っていた世界観(概念としてのSexy Zone)の喪失です。

デビュー時、真っ赤な薔薇を持った王子様たちが歌って踊る姿は耽美の具現化でした。レディダイのピンクのラメラメ衣装*1で「君しかないよ」と歌う少年たちのキラメキ、「Sexy Summerに雪が降る」というタイトルからしてトンチキな、さらには曲中で少年たちに愛の言葉を囁かせるという羞恥プレイ。コンサートのMCでは年少メンバーの暴走。

こうしたお耽美&トンチキなSexy Zone(概念)ですが、何よりもSexy ZoneのSexyさは幼さの残る少年たちが一生懸命頑張ることでした。その象徴ともいえる曲が2011年と2012年の初期のコンサートのラストでしか歌われなかった「I see the light〜僕たちのステージ〜」です。この曲を歌うメンバーはまさに五者五様で、当時の5人の「っぽさ」が如実に表れています。

ケンティはいつもの彼と寸分違わない王子様スマイルで余裕を持って曲を唄いあげ、シンメの風磨くんは当時思春期でしたが、それを隠して(あるいはそのときだけ反抗期ではなくなるくらい高揚していたのかも)ニコニコの蕩けそうな笑顔でケンティとデュエットしていました。まだコンサートに慣れていない幼いマリウスは歌って踊って体温が上昇したせいか顔を真っ赤にしてたどたどしい手つきで踊っていました。まだ馬鹿がバレていなかった頃の聡ちゃんは自信に溢れた顔で客席を見つめ、入所一年にも満たない子とは思えない貫禄です。*2そして最後に勝利くん。この頃人前でパフォーマンスすることに慣れていなかった勝利くんはコンサートの最後、この曲ではまるで人形のような無表情さで、ガラス球の目で虚空を見つめながら、まるでそこには観客なんていないかのように一曲を歌い終えました。何が彼を無表情にしたのかはわかりませんが、この時の勝利くんの横顔を見ながら

 

僕たちのこれからを

きみに捧げたい永久に…

 と唄われた日には号泣です。そうです、これこそがSexy Zoneの美しさなのです。

 

しかし残念ながら、聡マリ格差が始まった頃から「I see the light〜僕たちのステージ〜」が歌われることはありませんでした。そして3人体制になってリリースされる初めての曲が「男never give up」というそれまでのSexy Zoneのお耽美感が感じられないもので、歌詞には「3 get together」…*3

当初のSexy Zoneが持っていた世界観が崩壊してしまったとしか言えませんでした。これがシシ神殺しによる世界の崩壊と同じくらいの出来事でした(一部のオタクにとって)。

 

そして首を返却されたシシ神様の復活、つまり以前とは異なる姿での復活と世界の再生は、Sexy Zoneの物語においては2015年冬の「カラフル Eyes」リリース以降の聡マリの復帰から2016年夏の聡マリサマパラにかけて行なわれました。

姿を変えたシシ神様とは、すなわち成長した聡マリです。約1年半の間、実質的にSexy Zoneとしての活動を極端に制限されジュニアの現場に放り込まれた2人はその間に身体そのものが成長し、それまでなかった身長や筋力が彼らの表現力を大幅に伸ばしました。もちろんその身体の成長に伴い、体の動かし方の勝手、歌い方の勝手も変わったでしょうが、2人はそれに合わせてレッスンをしてきました。特に聡ちゃんは変声期で声がかなり変わってしまったことを相当気にしていたようで、雑誌等で歌い方を模索しているとちょくちょく発言しています。

Sexy Zoneに帰って来た聡マリは、土台は同じでも以前の聡マリとはひと味違ったのです。

 

3. 『もののけ姫』における世界の再生とSexy Zone(概念)の再構成

さて『もののけ姫』のラストではシシ神様は姿を変え、世界そのものも一変しました。Sexy Zoneの物語においては、成長した聡マリの復帰によってSexy Zoneの世界観(概念としてのSexy Zone)が変わったのです。私の中では、Sexy Zoneの世界観の再構成はカラアイリリース〜ウェルセクツアー〜聡マリサマパラの中で順次的に行なわれたという感覚があります。

 

カラアイリリース時はとにかく聡マリをグループに復帰させることだけに注力し、それ以外はあまり考慮されなかったように感じます。なぜなら歌割りが相変わらず聡マリだけソロがなかったり、カラアイリリースの直前に『DREAM BOYS』で披露されていたマリウスの「ダンケシェン」がシングルに収録されていなかったり、言ってしまえば聡マリを入れとけばいいだろ的な雰囲気を感じ取っていました。もちろんそれまでの体制との比較において、それだけでも十分にありがたかったのですが…

 

ウェルセクツアーでは、リリース時に聡マリが参加できなかった楽曲の演出でSexy Zoneからの誠意を感じられました。男では聡マリをお立ち台の上に乗せ、他3人をお立ち台の下という見せ方、曲の冒頭では本来なら「お〜と〜こ〜」を3回復唱するのに、曲のテンポが悪くなってでも「お〜と〜こ〜」を5回復唱するという演出。そして本来ならケンティ初のセンター曲であるはずの「君にHITOMEBORE」では聡ちゃんがセンターという演出です。こうした演出はSexy Zoneの物語において失われてしまった聡マリの時間を書き直すのだという気概が感じられました。

ただ、それでも私は、聡マリのファンとしてウェルセクツアーにおける演出が聡マリを他の3人と同等に扱っていたとは思えなかったのです。ふまけんしょりはソロコーナーがありましたが、聡マリにはなかったことがショックだったのです。特にウェルセクツアー時点で既にソロ曲「ダンケシェン」を持っていたマリのソロコーナーがなかったのが悲しかったのです。もちろん聡マリには超絶ハイパーキュートアンドラブリーSweety Girl」というシンメソングがありました。実は今まで聡マリが歌って来た「雨だって」や「トラフィックジャム」はジュニアを含めたSexy Boyzやボ松名義でリリースされたもので、実質的にスイガルが聡マリ名義でリリースされた初めての曲という意味で大変意義深いステージだとも言えます。しかし、それではあくまで2人で一人前という扱いのように感じられ、私はウェルセクツアーには十分満足できなかったのです、ぶっちゃけると。

 

そしてやっと今夏TDCで行なわれた聡マリサマパラで、聡マリはSexy Zoneの正当なメンバーだと、いやもっと正確に言うと聡マリが2人の力でSexy Zoneの概念を更新したのだと感動しました。そう、シシ神様の復活によって世界が一変したように、聡マリは概念としてのSexy Zoneを再構成したのです。

 

なぜウェルセクではなくサマパラがこれほどまでに重要なのでしょうか。それはシシ神様の復活においてサンとアシタカによる首の返却が行なわれたのと同じ理由です。『もののけ姫』のクライマックスでは、タタリ神となったシシ神様に首を返すためサンとアシタカは首を持ったジコ坊たちを追いかけます。タタリ神の黒いブヨブヨに迫られたジコ坊たちは、たとえサンとアシタカに追いつかれずとも結果的に黒いブヨブヨに呑まれて、シシ神様は自らの首を手に入れていたでしょう。しかしサンとアシタカは必死にジコ坊を追いかけ、高く掲げた首をシシ神様に返却したのです。どうせほっといても戻るものにもかかわらずご丁寧に首を返却したこと、その行動こそがシシ神様に対する敬意の表れだったのではないでしょうか。

聡マリサマパラも同じことです。ウェルセクツアー以降そのまま何事もなかったかのように2人はSexy Zoneとして活動することもできたはずで、サマパラもふまけんしょりのように自分が表現したいことを中心に、普段披露しているSexy Zoneの楽曲を少なめにして先輩たちの楽曲のカバーをメインにしてもよかったはずです。しかし聡マリはカバーを限りなく少なくし、Sexy Zoneやセクボ名義の曲を中心にしたコンサートを披露したのです。*4

Sexy Zoneのメンバーであってもふまけんしょりと同等に扱われずソロの歌割りがほとんどなかった2人がもう一度Sexy Zoneの楽曲に向かい合って、既存のSexy Zoneの曲を「自分たちの曲」にする試みがサマパラで行なわれたのです。つまり聡マリは一度聡マリがグループから排除されてしまったことにより死んでしまったSexy Zone(概念)を復活させたのです。私を含めた大勢のファンが強く望みながらも一度は絶望してしまったSexy Zone(概念)を取り戻してくれたのです。2人はコンサート中のMCでSexy Zoneの曲っていい曲ばっかりだから選曲に迷ったと発言していました。自分たちの楽曲としてSexy Zoneの楽曲に向き合い、それを披露してくれたのです。聡マリがSexy Zone(概念)を大切にしてファンに披露してくれたこと、それこそがサンとアシタカによるシシ神様の首の返却に当たる行為です。

Sexy Zone(概念)へのリスペクトの象徴とも言えるのが本編ラストの2曲、「With You」と「I see the light〜僕たちのステージ〜」です。「With You」はまだSexy Zoneが結成される前に他のジュニアも含めて歌われていた曲ですが既にこの5人がメインとして選ばれており、実質的にデビュー曲である「Sexy Zone」よりも早くにSexy Zone(概念)を構成していた曲とも言えるでしょう。聡マリはこの曲を当時と同じ振り付け(おそらく)で踊りきりました。そこには5年前のように振り付けが不安なマリウスではなく、身体の隅々まで神経を伸ばし自信を持って踊りきるマリウスがいました。入所一年に満たないとは思えないほど自信満々に客席にアピールする聡ちゃんではなく、ダンスに自信が溢れているのはもちろん、余裕を持ってマリウスの立ち位置を確認してステージ上のバランスを考えながら踊る聡ちゃんがいました。そしてラストの「I see the light」でも当時と同じ振り付けで踊りきっただけでなく、ふまけんデュエットだった間奏のハモリを2人で歌いきったのです。それも客席に向けてではなく、聡マリが舞台上で向かい合って。

当初の「I see the light」はステージ上の僕らが、それを見ているきみ(=観客)に向けて感謝の気持ちを歌う曲でした。だからこそサビは真正面を向いて観客に対して歌うわけです。しかし間奏の間だけ、その間だけは聡マリが向かい合って歌い、笑い合っていたのです。その間だけ「I see the light」は観客に向けて歌われなかったのです。聡ちゃんはマリに、マリは聡ちゃんに。そしてお互いを通じてSexy Zone(概念)に向けて高らかに感謝の気持ちを歌い上げていた、私はそう感じました。5年前は観客に向けて歌うことだけで精一杯だった2人が、今はお互いをリスペクトしあい、その思いを通じてSexy Zone(概念)を大切にしていたように感じられました。こうしたパフォーマンスは一度Sexy Zone(グループ)から排除され、その間ずっと2人で支え合い、もう一度復帰した2人だからこそできるパフォーマンスだったと思います。

この舞台で聡マリが見せてくれたSexy Zone(概念)を大切にする気持ち、それこそが再構成されたSexy Zone(概念)だと言えるのではないでしょうか。

 

以上のように、聡マリは当初のSexy Zone(概念)を大切にしただけではなく、それを取り戻すことによって、さらにはパフォーマンス能力の向上、メンバーをそしてSexy Zoneを思う気持ちに向き合った結果Sexy Zoneの持っていた世界観を再構成することで「聡マリは宇宙」となったのです。

ブラボー!!!!!

 

4. そしてこれから

今までの話をまとめましょう。シシ神様は一度殺され、敬意を持って復活することによって世界そのものを変えました。そして聡マリは一度排除されましたが、本人たちが敬意を持ってSexy Zone(概念)と向き合うことによりSexy Zone(概念)を再構成しました。

もののけ姫』においてシシ神様はもともと世界を司る神様です。一方Sexy Zoneの物語においてグループ結成当初の聡マリは他の3人と同等なメンバーでした、その時点で聡マリはSexy Zone(概念)の構成要素の一つでしかなかったとも言えます。しかし一度排除され、復帰し、Sexy Zone(概念)を再構成することによってシシ神様と同じ道を辿ることになったのです。

つまり皮肉なことですが、一度Sexy Zoneから排除されることが切っ掛けとなって「聡マリは宇宙」になったのです。

 

興味深いことに「聡マリは宇宙」という言葉がtwitterで散見されるようになったのは、明らかに2016年一月からです*5。つまり2人がカラアイで復帰して以降に散見されるようになった言葉なのです。当たり前ですが、その時点ではまだ聡マリサマパラは行なわれていません。しかしきっと感受性の高いファンが、今まで私がダラダラと書いてきたような話をフィーリングで感じてとって「聡マリは宇宙」という言葉を流行させたのではないかと推測いたします。私の聡マリレベルの低さがひしひしと感じられるばかりです。まだまだ修行が必要です。

 

そしてもう一つ。『もののけ姫』のラストでは一度死の世界になった山々が再び芽吹き、エボシ様とは以前と様子を変えています。こうした描写から世界は再編されたと言えますが、アシタカやサンの住む山や森やタタラ場の未来がどうなるかはわかりません。本当にもののけと人間は共存できたのか、それは観客の解釈にまかされたのです。

しかしSexy Zoneの物語において、Sexy Zoneの未来はメンバーの手に委ねられています。聡マリがSexy Zone(概念)を再構成したからといって、輝ける未来が約束されたわけではありません。2人が再構成したSexy Zoneの概念をふまけんしょりが、そしてファンやスタッフがどのように受け止めるか、それを今後のステージや活動にどのように活かすのかが鍵になるのではないでしょうか。

聡マリサマパラを見学したケンティと勝利くんは、2人のステージをとても褒めていました。きっと2人が提示したSexy Zone(概念)を受け入れる準備は整っているでしょう。また聡マリがグループ活動から排除された約一年半の間、ずっとプライベートで聡マリの面倒を見て、EXシアターやクリエにも来てくれた風磨くんだって、2人の成長を喜んでくれるでしょう。

秋以降5人が新たなSexy Zoneをファンに見せてくれるのが楽しみでなりません。

*1:レディ・ガガの衣装のデザイナーの作品だと数年後に発覚。そういう大切なことは早く言って欲しい。

*2:セクチャンでバカがばれても、コンサートの決めるべき場所ではバンバン決めてますよ。

*3:曲が悪いと言いたいのではありません。ただ当時の、オタクが夢見ていたSexy Zoneの世界観とは相容れなかったというだけです。

*4:カバーしたのは、和コーナーの「幻炎」、イントロだけ使用した「bass go bom」、聡ちゃんソロコーナー「Form」「Yes」「BOUNCE」、マリソロコーナー「Hello Broadway」「Can't Take My Eyes Off You」「DREAM GIRLS」。つまり各ソロコーナーで見せた楽曲以外はほぼSexy Zone関係の楽曲。

*5:2013年には0件、2014年は1件、2015年は7件、2016年は8月16日時点でもたくさんありすぎてカウントできない。一月時点でたくさんある。鍵アカや無くなってしまったアカウントはカウントに含めない。2016年8月16日集計。

ジャニオタとして一年を過ごして、あるいはSexy事変覚え書き①

私が本格的なジャニオタになって2015年8月10日でちょうど一年が過ぎた。

本格的なジャニオタの定義なんてないけれども、私としては昨年の8月10日、自担を松島聡さん*1と決めた日が自分のオタク人生の転機だったと捉えているし、この一年でオタクとして様々な初体験を済ませた。せっかくなのでド新規ジャニオタとしての一年を振り返りたい。

と思ってこのエントリーを書いたのだが、この一年のセクゾオタとしての活動を振り返る=Sexy事変を振り返ることと切り離せなかった。むしろこのエントリーはド新規ジャニオタから見たSexy事変の記録と言った方がいいかもしれない。Twitterまとめサイトでもたくさんの記録が残っているが、一年を時系列的に追ったものはあまりないという点で、後々この異常事態を振り返るときに便利かもしれない。

願わくば、この一年は大変だったと笑える未来がはやく来て欲しい。

 

0. ジャニオタになる以前のはなし―2000年代初頭から2014年初春まで―

まず昨年、2014年8月10日に何があったのか。それは私が『ガムシャラSexy夏祭り』を見た日であり、松島聡さんの担当になると決めた日だ。だからと言って、それまでジャニーズに縁がなかったわけではない。元々私は2002年のグループ結成当初から関ジャニエイトを応援していたし、もっとさかのぼれば2001年のV. WESTのZepp Osaka公演から現場に行くことに対する快感を覚えた*2

関ジャニエイトのオタクとして私は濃い日々を送った。V. WESTから始まり2002年のAnotherからグループが結成される経緯を見守り、2003年に内博貴さんと錦戸亮さんがNEWSに所属すると発表されたときは呆然となり、2004年にエイトが関西限定CDデビューとなったときは涙を流して喜び、2005年に内くんが事件を起こし関ジャニ∞を脱退したときは目の前が真っ暗になった。内くんの件があまりにショックでそれから5、6年程ジャニーズから離れていた。好きなタレントのことで躁鬱になるのだから立派なオタクである。以上の通り、私は関ジャニにハマっていたが、一方で私は決してジャニオタではなかったと思う。

当時の私がジャニオタではなかったと考える理由の一つに担当を決めなかったことがある。エイトを好きになった当初は担当制度なんていうものがあるなんて知らなかった。知った後でも私はグループとしてのエイトが好きだから、一番応援する人を決めたくなかった。そしてジャニオタ文化では一般的なウチワだが、私はファンサに興味はなく、松竹座でどんなにステージに近い席でもウチワを持ったことがなかった。また関西圏に住んでいて松竹座には比較的簡単に行けたものの、多ステをしたのは一度、2004年のサマーストームだけだった*3

そして私が当時決定的にジャニオタではなかったと考える最大の理由は、基本的に関ジャニだけに熱狂して、ジャニーズ全体に対しての興味が薄かったためである。当時関ジャニをTVで摂取できたのが『ほんじゃに!』と『ザ少年倶楽部』だけだったため、特に興味はなくとも飛ぶ鳥を落とすほどの勢いだったKAT-TUNは目に入ったし、曲も覚えた。また2004年と2005年に関ジャニと共演した『DREAM BOY』*4も見た。しかし私は関西でくすぶっている関ジャニと比較して、予算が潤沢そうで華やかに着飾らせてもらっているKAT-TUNを妬んでいた。それ以外でもジュニアやジャニタレに対する興味が決定的に欠けていて、エイトのバックでも分かるのは当時のBAD、BOY′S、室龍規さん、浜中文一さん、伊藤政氏さん、菊岡正展さんくらいで、東ジュはほとんど知らなかった。

つまり当時の私は関ジャニエイトのオタクであっても、そこから他のジャニタレへ興味が向かうことはなく、ジャニーズファン独特の文化にも染まっていなかったという点でジャニオタではなかったと言えよう。

 

内くんの脱退以降ジャニーズから離れていたが、友人に見せてもらった『∞UPPERS』のライブDVDをきっかけに2011年の『Eight×Eighter』公演から関ジャニ∞のコンサートに再び通い始めた。しかし本当にコンサートに行くだけでTVなどもほとんどチェックせず、他のジャニタレが目に入ることはほとんどなかった。毎週TVをチェックする茶の間ファンというほどのモチベーションもないわりに、一年に一回現場に行くだけという逆茶の間のような存在だった。

 

関ジャニ∞の逆茶の間ファンからセクゾオタとなる第一歩は2014年1月1日、ジャニーズカウントダウンコンサートの後に放送された『You コントしちゃいなよ』である。元日のカウントダウンコンサートのラストに香取くんが出てきてコント番組のことを知り、そのまま流れで視聴した。お目当ては久々に見る内くんとマリウス葉さんだった。

内くんはともかく、なぜマリがお目当てだったのか?

私がジャニーズから離れていた期間も最低限の情報は目にしていたため、2011年にデビューしたSexy Zoneのことは知っていた。ただし当時の私にとって平均年齢15歳のグループは幼すぎて興味の対象にはならなかった*5。その中で唯一名前と顔を知っていたのがマリである。やはりデビュー組でドイツ人とのダブルだとそれだけで目立つし、何よりも見た目がべらぼうにかわいく、私の琴線に触れたのだ。ショタは無理と言いながらマリのことは持ち上げる。矛盾した態度だが、それほどまでにマリは別格で可愛かった。おそらく白人系の血が入っていることによって、アジア系のショタさが緩和され私の罪悪感を刺激しなかったのだと思う。そのためセクゾの活動はチェックしていなかったが、マリの単独仕事として『コドモ警察』などは気が向いたら見ていた。

そういうわけで内くんとマリの名前を見かけて久々に姿を拝もうと2人が出演する「美絵流学園」を見たわけだが、そこには私の知らないマリがいた。浮世離れした白ランに身を包み、中島健人さん*6扮する桃山くんに言い寄る姿はまさに麗人。画面には花が咲き誇りお耽美そのもの。あのちっさくてかわいいマリがこんなにハンサムになったのね~と、正月早々近所のオバチャンモードにシフトした*7

 

そして初夏の頃に数少ないエイト関係でフォローしていたアカウントの方のつぶやきで「キンタマ食いのケンティ」*8という強烈なワンフレーズを見かけ、ケンティってマリと同じグループの中島健人くんだよね、何者…??という興味から、CSで放送されていたセクチャンこと『Sexy Zone Channel』を見たのだ。

この番組と出会い、私のジャニオタ人生が始まったと言っても過言ではないだろう。

 

1. Sexy Zoneとの出会い―2014年夏―

正直に言うと私は初めてセクチャンを見たのがどの回だったかは覚えていない。しかし強烈に5人を印象づけたのは焼き肉回と焼き鳥回だった。

 

焼き肉回も焼き肉回も基本的なルールは同じ。5人が料理を奪い合うだけというシンプルなものだ。しかしシンプルだからこそメンバーのパーソナリティーが強烈に伝わった。上2人、ふまけんことケンティと菊池風磨さんはとにかく場を盛り上げ、お酒も入っていないのに歌え踊れの大騒ぎ。しまいには料理を食べられない下の2人に絡んで、目の前で肉をひけらかし、2人をイジめる。ケンティはナチュラルボーンな天性のハジケっぷり、そしてふーまくんはいまどきの大学生の悪ノリを地でいくようなハイテンションっぷりだった。うってかわって下の2人、聡マリはふまけんにイジられながらもゴーイングマイウェイっぷりを発揮。2人の間でのイザコザの結果マリが聡ちゃんをブッ飛ばす場面がありつつも、基本的にはハッピーなオーラが充満していて見るだけで癒された。ふまけんがルールを無視してお肉を食べても、そのノリには絶対に乗らない聡マリはいい子だし、勝ったらお互いにハグをする2人は本気で天使だと思った。こんな濃すぎる面子に挟まれた佐藤勝利さんはとりあえずお顔がかわいいという印象。人間が食事をするときの顔はブサイクになりがちだが、彼は何を食べても綺麗なお顔が崩れることはなかった。なにせ横の4人のキャラクターが強過ぎて、ほとんど4人にツッコむ姿しか見れなかったのだ。とはいえ、黙ってマリの串を食べたり、4人がご飯を食べられないことに対してガッツポーズをするなど、どことなくイタズラっ子な側面も見て取れた。

とにかく美少年がその風貌に見合わず醜く肉を取り合いするという姿が最高におもしろかったし、ワチャワチャする5人の関係性がとても魅力的であり、その中でも聡マリの可愛らしさにやられたのだ。

 

私が惹かれたのはワチャワチャだけではない。聡マリちゃんの見た目的な意味での美しさにも惹かれた。自分のTLを遡って確認したところ、初めてセクゾに言及していたのが2014年7月20日のTLに流れてきた『ポポロ』の聡マリちゃんの写真に対するつぶやきだ。

 なおこれは2014年9月号の『ポポロ』に掲載された黒シャツを大きくはだけた伏し目がちな2人が白百合とともに写っている写真に対するコメントだ。この写真には少年から青年へと成長する過程にしかないイノセントなエロスが凝縮されていた。大して服を脱いでいないにも関わらず、紙面からまるで百合の香りが濃厚に漂ってくるように2人のセクシーさが香ってきたのだ*9

実際『ポポロ』を買ってみると聡マリの美しさは言うまでもなかったが、同じ号に掲載された薔薇風呂に浸かり、薔薇の蕾を口にするケンティのインパクトの強さにも衝撃を受けた。今ならポポ爺の性癖とケンティの過剰までのアイドル魂がこの薔薇風呂写真に凝縮されている!と言うことができるが、当時は美しいという感想よりも、何やってんだコイツという風に呆れた。しかしこの薔薇風呂の中、全力でキメるケンティが気になったのは言うまでもない。こうやって私はセクゾの美貌と、どこからともなく醸し出されるトンチキに魅了されていったのだ。

 

さて、この5人をもっと見たいという一心でツイッターを検索し、セクゾオタのアカウントをフォローしはじめたが、まさにその時点でセクシー事変が進行中だったのだ。

 

セクシー事変とはSexy Zone流動化問題であり、実質のところ聡マリ格差問題である。そもそも2012年のSexy Summerに雪が降るのリリース時から、看板などで聡マリの顔が極端に小さいなどの問題があったらしい*10。その格差は2014年7月の流動化で頂点となるが、その直前の春ツアーラストの横アリから聡マリの扱いが急激に悪化したそうだ。

本来2014年春ツアーは5人のステージを見せるというのがコンセプトで、名古屋と大阪ではそのコンセプト通りのステージだったにも関わらず、ツアーラストの横アリ公演では演出などで聡マリのポジションが格下げされ、「改悪」されたコンサートが披露された。「改悪」の象徴が、本来ツアー内でも目玉だったはずの「Be Free」における聡ちゃんのバク転カットだ。自分には他のメンバーに比べて個性や売りがないと悩んだ聡ちゃんが選んだ武器がバク転だった。聡ちゃんは8ヶ月も(異例の長さ)かけて習得し、初お披露目だった名古屋ではものすごい歓声を受けたそうだ。セクセカコンドキュメンタリー『Stand & Run』では、ファンの歓声に対して目をキラキラ輝かせた聡ちゃんが舞台裏で「バク転したときの盛り上がりがすごかった!嬉しすぎる!今までで一番嬉しいかも」と答える場面があった。その聡ちゃんの快活な表情を見るだけで、バク転初お披露目だった名古屋がいかに盛り上がったのか想像がつく。しかし残念なことに、「改悪」バージョンがツアーDVDとして発売されたため、私を含めたセクセカコンの名古屋大阪公演に入ることができなかった人間は、真っ当な5人のステージだったセクセカコンを一生見ることが出来ない。聡ちゃんのバク転をブルーレイ画質で見ることはできないのだ*11

さらにセクセカコン横アリ公演で、聡マリがSexy Zoneの「弟分」ユニットであるSexy BoyzとSexy 松*12として活動してゆくこと、8月にJr.と一緒に『ガムシャラSexy夏祭り』に出演することが発表されチケットが販売されたわけだが、その後セクゾの夏コンも発表。しかしセクゾコンの神戸公演がガムシャラと被っていて、聡マリがどちらに出演するのか発表されない始末*13

極めつけに7月15日に次のシングル「男 never give up」をふまけんしょりの3人だけでリリースすること、そしてSexy Zoneが流動化していくことが公式に発表された。各種ドル誌も3人をセクゾとして掲載し、聡マリは個人名で掲載され、ページも別々になった。オタクは阿鼻叫喚の渦に叩き込まれたらしい。

 

そして私が実際にリアルタイムでセクゾを追い始めて、初めて目撃した(とはいえ現場に行ったわけではなく、TL上の話)のが、2014年7月23日の埼玉アリーナの夏コンである。TLではありとあらゆるオタクがセクゾの状況を憂えていた。なぜなら玉アリで、セクゾの5人だけで歌ったのは本編ラストの「King & Queen & Joker」だけで、さらに5人の衣装が揃うことが一度もなかったという。コンサートはふまけんしょりのソロかSexy BoyzとSexy 松のコーナー、あるいは5人と大勢のJr.が出てきて外周通路をただただ回ってオタクにファンサをするだけのエンターテインメントとして成り立っていない代物。大勢の観客は座ったままで会場が盛り上がらないお通夜コンだとか、外周をセクゾの5人と無数のJr.がずっと回っているから回転寿司コンとまで言われる始末。

誰もがセクゾに絶望していた*14

 

私たちの大好きなセクゾはもうなくなってしまうのだろうか、とオタクは悲嘆にくれていた。そのため7月30日〜8月10日に行なわれる『ガムシャラSexy夏祭り』でもどうせ聡マリの出番は少ないんだろうという諦めきった空気が蔓延していた。Sexy事変なんて感じさせないのは我らがパライソ・セクチャンだけであり、オタクは藁にもすがる思いでセクチャンを視聴していた。

 

そんな空気を少し晴れやかにしてくれたのが、7月29日の佐藤勝利ソロコンサートだ。二部では健聡マリが見学し、3人が舞台にも登場した*15。もちろん私は現地にいたわけではなかったが、ツイッターでレポを散々漁って熱狂の渦に巻き込まれた。まずアンコール一曲目の「完全マイウェイ」でケンティが登場、その後「スキすぎて」で聡マリが登場だったが、ケンティよりも聡マリの登場の方に大きな歓声が出たらしい。普段のコンサートで圧倒的な人気を誇るケンティよりも聡マリに大きな歓声が送られたということは、勝利ファンも流動化事件を憂えていたと考えていいだろう。

さらにコンサートラストで勝利くんは袖からハケようとする3人を引き止め、ステージ中央の階段の上に4人で並び肩を組んでから、「メンバーっていいね」とソロコンの最後の最後に言って4人で一緒にハケたそうだ。

これだけでオタクは泣いた。ふーまくん不在とはいえ、そこにはオタクの見たい5人のSexy Zoneが確かにあったのだ。

 

次の日から始まった『ガムシャラSexy夏祭り』からも朗報が届いた。当初オタクは聡マリの出番がわずかではないかと疑ってかかっていたのだが、この不安に反して2人の出番は相当あった。また公演それ自体が非常に高いクオリティだったのだ。TLでは聡マリのポテンシャルの高さを賞賛するツイートが溢れていた。

さらにガムシャラ初日の7月30日は春コンのメイキング番組『Stand & Run』の完全版の放送日であり、セクチャンの新作の放送日でもあった。オタクのパライソことセクチャンのディレクターの和田英智さんが制作に関わったツアーメイキングでも5人のSexy Zoneは大切にされていた。5人の出番は平等で、ツアーDVDでカットされた聡ちゃんのバク転もキチンと放映され、番組の最後にはオタク泣かせのナレーションが流れた。

遠くない未来、Sexy Zoneの5人がアイドル界を席巻している姿が目に浮かぶ

このテンションのままセクチャンの放送。やはりそこにも流動化事件などまるでないかのように、単に5人でワチャワチャ体力測定をするSexy Zoneがいた*16。流動化発表以降ずっとオタクの間にあった暗澹たる空気が、前日の勝利ソロコンからの流れで一気に吹き飛んだのだ。私がセクゾに興味を持ち始めてから初めてオタクが狂喜乱舞する姿がそこにはあった。

 

私はジュニアの中で埋もれる聡マリなんて見たくないと思っていた。そのためガムシャラのチケットは確保していなかった。しかしこのTLの熱狂っぷりを見て、即座にチケットを確保し一公演だけ入ることにした。

 

このガムシャラの公演をきっかけに私は聡ちゃんの担当となることを決めたのだ。

(本当は一つのエントリーでこの一年を振り返ろうと思っていたが、到底無理だった。)

*1:初出の人名はフルネーム+さんで、それ以降は普段の私の呼び方で記述した。

*2:初コンサートは2000年夏のキンキだったが熱狂はしなかった。

*3:当時は比較的簡単に松竹座が多ステできた時代である。いまだに2003年冬の少年隊メドレーを複数回見なかったことを後悔している。

*4:まだSがついてない頃のドリボである。梅田コマ劇場でタッキー主演の本公演のオマケとして公演されたKAT-TUN&関ジャニ∞編と『Hey! Say! Dream Boy』を見た。余談だが、このとき中央通路すぐ後ろに座っていた私の目の前を田中聖様が観客を威嚇しながら通り過ぎ去ったときはあまりの殺気に殺されると思った。ジャニタレに胸キュン以外で殺されると思ったのは後にも先にも聖様だけである。

*5:今の私はデビュー当時の勝利くんと聡ちゃんをペロペロできるが、当時の私から見たら完全にショタであり、彼らを自らの消費の対象にすることは憚られた。まだマトモだった時代だ。

*6:当時はケンティがSexy Zoneのメンバーであるということも知らなかった。ちなみにこのブログを書くため美絵流学園を見直したが出演ジュニアがほとんどわかった自分が怖い。

*7:なお当時の私は桃山くんとジェシー演じる夏山くんのイチャイチャに対して嫉妬して鉛筆を折るマリが一番ツボに入った。今になって思うと現在まで続くゴリウス萌えの始まりである。

*8:毎日放送制作2014年6月15日O. A.『ホムカミ』でヤギのキンタマを食べた彼を称して。

*9:これに心を奪われただけあって、現時点で私のお気に入り聡マリ写真の第二位だ。一位は『TVfan』2014年10月号の聡マリがそれぞれパステル調のピンクと緑のパーカーを着てイチャついてる写真だ。あの写真のナチュラルイチャつき度合いを超す写真は今後出てくるのだろうか。

*10:聡マリ格差の数々はありすぎて羅列することができないが、一番わかりやすいのはCDとDVDのジャケットだろう。リアセク以降のほとんどが聡マリの顔が小さい。ポニーキャニオンのオフィシャルサイトでパッと見平等に見えるドバイやKQJは、初回限定として佐藤盤、中島盤、菊池盤がでているが、聡マリ盤は出ていない。衣装格差は言うに及ばず。他にも雑誌やTV出演がふまけんしょりよりも極端に少ないなど。

*11:なお聡ちゃんのバク転は「Stand & Run」だけでなく、2014年4月9日の少クラニュースでも放送されたので、ブルーレイ画質では無理だがバク転を見ることはできる。

*12:Sexy Boyzのメンバーはマリウス、岩橋玄樹、神宮寺勇太、Sexy 松は聡ちゃん、松倉海斗、松田元太。2015年8月現在セクボはキンプリ結成により実質的に解散。セク松は本人たちとオタクからの愛着があるのは間違いないが、実質活動ストップ状態。要はSexy Zone流動化の際にオタクからの不満を、「2人にだって真ん中になれるユニットがあるじゃないか」と言いくるめるために作られたユニットだろう。セク松については次回以降詳細に書く予定である。

*13:当初事務所は出演者についてはわからない、と言っていたらしい。しかしファンの抗議が強かったためか、しばらくして聡マリは出ないとアナウンスしたそうだ。

*14:セクゾオタではない人から見ても散々だったようである。リンク参照。

大人の決めたやり方それが正解なの? グループ再編に揺れるSexy Zone夏魂レポ!|おたぽる

*15:ふーまくんはGTOの撮影があったため来れず。

*16:実はこのとき放送された体力測定後編はセクチャンの中で例外的な番組構成をしている。約一年間の放送のなかで、唯一総集編コーナーがあったのだ。また一つ前の体力測定前編は妙に間延びした構成で、ふーまくんがGTOで遅れている間に健しょり聡マリが遊んでいる部分まで放送している。こうした番組構成から察するに本来体力測定は一回だけの放送だったにもかかわらず、事務所から次回分の撮影の許可が出ずやむなく二回に引き伸したのではないかという推測がオタクの間である。真実は闇の中だ。

君が歩むその先にSexy Zoneの夢があると信じて

菊池風磨ソロコンサート、風 is a doll? 8/5昼公演を見ました。さいっっっっっこうでしたね。現時点での2015年ベストコンサート!!*1

 

元々聡マリモンペの私は、2015年の夏はEXシアターに籠るつもりでした。そのためしょりふまけんのソロコンが気になったものの、チケットを取ろうともしませんでした。そしてソロコンの前日に行なわれたふまけんしょり3人のファン感謝祭なるイベント*2では、3人がステージに上げた観客の目を隠して、誰が隠しているのかを言い当てた観客にサイン入りファイルを贈る誰得目隠しゲームが実施され、私のTLは「こんなセクゾ見たくなかった」というお通夜状態でした。しまいにはツイッターでふーまくんのソロコンのチケット譲りますの嵐。今から思えば、昨年夏の流動化事件以降オタクのセクゾのコンサートに対する不信感は高まる一方で、8/1の感謝祭終了直後がその頂点だったようにも感じらます。

 

そんな逆風のなかでふーまくんのソロコン初日が幕を開け、終演後のTLでは絶賛の嵐。誰もが興奮して、絶対に見に行った方がいいという評判でした。

私もすぐにチケットを探し始めたものの、結局チケットを確保できたのは最終日前日の夜で、そんなタイミングで見つけられたのは幸運だったと思います。

 

というのが、コンサートに参加するまでのお話。

 

そしてコンサートは約2時間で終わりました。終わった瞬間横の真田担のお姉さんと初対面だったにも関わらずめっちゃ楽しかった〜!!!と叫ぶほど楽しいコンサートでした。

 

皆さんが言ってるけど、まず何よりもいいのがコンサートの構成。人形たちが人間の心を奪う盗賊団、風 is a dollを結成し、夜な夜な人間の心を盗もうとするが、たまには彼らの心が奪われてしまうこともある。そして朝には眠りにつくけども…っていうコンセプト。コンセプトがはっきりしているコンサートはいい(持論)

 

コンサートを大きく分けると、

第一セクション…ふーまくんのソロ曲とKAT-TUN曲でEDM寄りのカッコイイ曲メインでガシガシ踊る

第二セクション…人形達がカラオケに初挑戦するという体でweeeekなどでオタクと一緒に盛り上がる

三セクション…バラードをしっとり。最後にEDM系の新曲Helloを持って来て盛り上がる

第四セクション…キングオブ男〜Summary〜Oh Yeah!では甚平を着てまさに夏祭り

第五セクション…TOKIO曲を持って来てロック系

第六セクション…20で感謝の言葉、そしてMy Lovin' Seasonでは大団円

アンコール…HO!サマーと言葉より大切なもので会場全体を盛り上げる

 

これだけ緩急をつけたセトリながらも途中にMCやコントコーナー、ジュニアのパフォーマンスなんかを挟んでいるので、流れに違和感もない。とにかく観客を飽きさせない構成。

 

そして全く色が違う3つの先輩グループの曲、KAT-TUNと嵐とTOKIOをメインで持って来ているのですが、それがふーまくんの中では違和感なく同居していました。それがすごい!!「好き」という感情だけで憧れの存在に自分を近づけていくことは案外難しくて、そこには何をどうやって取り入れるかっていう自己プロデュース能力が必ず必要とされると思うのです。しかしふーまくんはそれをやってのけたのです、それも全く色が違う3グループを。

 

なんでそれがうまくいったのかなーと考えていたのですが、個人的にはバックについてくれたジュニア(真田、田中*3、萩谷、半澤、増田、森田、安井)をうまく演出したのが大きいのではないかと思います。彼らのジュニア界では比較的高めの平均年齢、高い頭身、バンドできる面子、盛り上げのうまさという魅力を最大限引き出すことによって、ステージの雰囲気をうまく作っていました。最初にガシガシ踊るパートのダンスのフォーメーションでは、ジュニアの頭身の高さによってKAT-TUN的なカッコイイ今時の若者のオラオラ感が出ていました。TOKIO曲では、バンドとしてギター真田、ベース森田、ドラム萩谷、キーボード増田*4をバックにつける。急遽招集されたとはいえ、ラップを入れる樹の盛り上げ上手さは際立っていました。もちろん樹以外のメンバーも場数を踏んでいるジュニアなので、全体的に盛り上げ上手でした。増田くん、慣れないキーボードしながら手を振って観客を盛り上げたりしてたし。

 

ハッキリ言えるのは、このステージでは主演菊池風磨とそれをサポートするジュニアの間にいい意味で明確な線引きがあったということです。そしてふーまくんとジュニアがそれぞれを信頼してプロの仕事をしていました。ふーまくんはそれぞれのジュニアの良さを引き出し、ジュニアはふーまくんの良さを引き立てていました。全ての出演者が等しく大切にされていて、その仕事への敬意が払われていました。だからこそ、このふーまくんの公演を見たオタクは、誰のファンにもかかわらず楽しめたのだと思います。

 

こんなに素晴らしい公演をソロで成功させてしまったら、ふーまくんはもはや5人のSexy Zoneに戻らないんじゃないかっていう心配も聞こえてきました。でも個人的にはあまり気になっていません。というのも、ソロコンとセクゾコンでできることって全然違うから。

 

さっきも書いたようにふーまくんとジュニアの間に明確な線引きがあったのに対し、本来Sexy Zoneの5人の間には立場としての差はありません。年齢的に聡マリが弟組、勝利くんも入れてちびーずとふまけんという括り方の差はありますが、あくまで同じグループのメンバーで立場としては平等です。そのためふーまくんのソロコンはあくまでふーまくんの魅力を引き出すステージですが、セクゾのコンサートは5人が集まったときに起こる化学変化のようなものを見せるステージであり、ふーまくん一人だけのときに出す魅力とはまた別です。*5ソロコンで見せてくれた夜に街を徘徊する魅力的だけど危ない若者の側面や誠実に等身大の姿を見せるふーまくんは、確かにセクゾコンではしっくりきません。

 

きっと風磨くんの中では、セクゾは戻ってくる場所、ホームなのだと思います。オーラスでは、公演内にいっさい組み込んでいなかったSexy Zoneの曲から、Sexy Zone(曲)とセクサマを歌ったとのこと。そして終演後、放送作家の山田美保子さんがふーまくんにインタビューしたときに「5人のSexy Zoneにフィードバックしたい」と計4回も言っていたとツイートしています。*6

菊池風磨くんのソロコンが素晴らしすぎたと記者席で大絶賛の声。ちなみにJr.は全て風磨くんが決めて一人ずつに直訴したのだとか。コンサート後の囲み取材も、記者へのご挨拶業務も完璧で、特に「5人のSexy Zoneにフィードバックしたい」と計4回、言ったことも沁みました。

山田美保子 (@yamadamihoko) 2015, 8月 5

 

 

何より今の20歳のふーまくんにとって特別大切な曲、20-Tw/Nty-では春のセクパワコンに引き続き、生まれてからこれまでのふーまくんの写真がスライドショーで流れるわけですが、その大サビ前の一番の盛り上がるポイント

「歩んだその先に僕の夢の続き必ず見せるから」

で5人のSexy Zoneの写真が流れて来ました。*7基本的にこの曲は今までふーまくんに関わった人たちに対する感謝の曲だと思うのですが、そのなかで唯一未来を印象づける歌詞の部分にセクゾの写真を持って来たことが、何よりふーまくんの決意を見せてくれているように思うのです。

 

というわけで、あらゆるオタクから絶賛されたこのソロコンを成功させたふーまくんがそれをセクゾコンにフィードバックしてくれるなんて楽しみですね!!(事務所が口を出さなければね!)

 

*1:次点クリエJ

*2:チケット代7500円、事前にイベントであることの周知ナシ。チケットを売る次点でオタクはコンサートだと思っていた

*3:増田くんが怪我したので急遽招集

*4:怪我で出番が減ったため、少しでも出番を増やそうと練習したらしい

*5:例えば聡マリにデレデレしたり、運命のシンメ中島ぁとの会話など。

*6:この発言が各WSで流れないのがセクゾの闇

*7:セクゾの前にはB. I. Shadowの写真で、これもセクパワコンにはなかったもの。B. I.は過去に所属したグループとしての感謝の念があったのかなー

クリエJ 12日総評(にしようと思ったけど、コンサートの構成の巧さとBYAKUYAのことしか書けなかった)

クリエJちゃんの感想としてまず一番言いたいのは、とにかくコンサートの構成がしっかりしてるってことですね!!

 

初っ端はかわいい系の2曲の後ファイアビで締めるっていう緩急の付け方がもうジャニーズのお手本通り、教科書に載るレベル。その後はスタンドマイクプレイして、また変化をつける。そして怒濤のソロメドレーからのMC前はズッコケで通路に登場してファンサ、という本当によくできた構成。

MCはセク松のみだけど(非常に残念なので明日からでも7人体制にして欲しい)、ミニ運動会はおチビも全員出動してかわいいが溢れ出す。これだよ!オタクが好きなの!!ジャニタレが舞台の上で戯れてるだけでオタクは金を出すから!!

そして後半のメドレーもキスウマイでかわいい全開からの、Burning Love(懐かしい!!)でかっこよく締め、perfect(「回り道でも一番前~♪」ってクリエJの面子で歌われたら泣くしかないよ)でしみじみさせ、僕はvampireで最高にかっこいいダンスを見せつけ、本編ラストはありがとうで感謝の気持ちを述べるって、なんて緩急の付け方がうまいのか!!

こう書くと構成の緩急の付け方が夏祭りの構成に近いかも(ジャニのコンサートのある程度定型化したコンサートの配分かもしれない)どの程度大人の手が入ってるのかわかんないけど、クリエJ陣できた子たちだね~♡自分たちでよくこんなセトリ考えられたね~♡オタクの喜ばせ方わかってるね~♡あとはれあたんのソロいれようか~?

 

そして松島聡さんは本当に最高でした。私みくびってたわ、松島さん。まず今まで見せたことないMCという役割を担ったわけですよ。縄跳びの回数間違えっていう致命的なミスをおかしたのは残念ですが(でも結果は変わらなかったから許してあげて)、ちゃんと司会進行できてました。あむにゃや颯くんが暴走しなかったからかも(ぴあさん参照)いや若干暴走してたけど聡ちゃんソコは結構スルーしてたね(笑)でも松松に色々つっこんでたし、何よりおちびにインタビューするときの聡ちゃんが本当にできる子で、相手の目線に立って優しく微笑むっていうね!!インタビュアーとして花丸だよ!女子アナかよ!いや女子アナが肩組んだら、完全にお色気商法だ!駄目だ!!

 

MCでは天然「キャラ」を押し出す聡ちゃんですが、本人気づいてないところで天然(バカ)が出ちゃってる(各々をかくかくと読むなど)からね!セクチャンで見たポンコツ聡ちゃんが目の前にいる~ってもう感動したよね。だってセクゾのコ(ry)

 

そして松島プロの本領であるダンス&歌ですが、私っていうかほとんどのオタクは声変わり前の聡ちゃんの歌声しか知らないわけで、ある程度声変わりが落ち着いたセクセカコン以降チラチラとソロを聞く機会はあったものの、ちゃんとした歌声を確認できない状態が続いていたわけですよ!

 

そこでブチこんできたBYAKUYA!!

 

この公演の中でも実際聡ちゃんのソロの歌声をちゃんと聞けるのはBYAKUYAが最初のタイミング。そこでジャニオタが大好きなダークファンタジー系楽曲のBYAKUYA!!声変わり後の聡ちゃんの処女航海(?)がお耽美ソングBYAKUYA…!!滾るしかねー!!ちなみに私の横のお姉さんは前奏が流れてきた時点で、ヒッッ!ヒッッ!ヒッッ!ヒッッ!と引きつけを起こしていました。彼女はその時点で2分後のクリエの未来が見えていたのでしょう。レポでクリエJの白眉はBYAKUYAって書いたけど、見所とかじゃないのよ、「白眉」なのよ!!傑出して優れているのです!(鼻息荒く)

 

BYAKUYAが白眉なのはとにかく演出がこの公演で一番凝ってるから。怪し気な前奏にあわせて真っ黒なフード被ってれあむたじふうがステージでゆっくりと踊り、おどろおどろしげな雰囲気を出す。

これ、どっかで見たヤツやー!2006年のサマスペ錦戸亮によるOpen your eyeの演出とクリソツやー!(むしろジャニの定番演出である、そしてオタクが大好きな演出である)錦戸亮は松竹座の天空から堕ちてきたわけだけども、松島聡は客席中央通路に突如現れます。観客の興味を前方ステージに引きつけながら、真っ暗な通路を松島さんは黒いフードを被って歩き、歌とともにフードを脱ぎ捨てピンスポを浴びるのです。

 

でね、私本当に運がいいことにBYAKUYAでピンスポ浴びた瞬間の松島さんが目の前にいたのですよ。本当にステージ上の四人を見ていたら、目の前に急に聡ちゃんが出現したのですよ。本当にお顔がちっちゃくてお肌がきれいなんですけど、一番印象的なのは目がね本当にキラキラしてましたよ。あ、これ見続けたらアカンやつやと思ったもんね。そりゃーもう固まりましたよ。私は人生で一番間抜けな顔で聡ちゃんを見つめていました(明日以降行かれる方で中央通路のすぐ後ろ5列目あたりの真ん中のお方がちょうど聡ちゃんと同じ目線になります。気を引き締めてくださいまし)

 

アイドルのプロ松島聡さんはそんなアホヅラの観客なんて気にせず、かっこいい系の曲なのでお得意のファンサも封印し、とにかくかっこよく甘くAメロを歌い上げ、前方通路抜けて、ステージに帰還。そして4人を引き連れ腰を回す回す(笑)全身の関節の柔らかさがよくわかったね!でも下品なエロさじゃないんですよ。だからと言って恥じらっているわけでもない。そして覇王感がMAXの松島聡さん。もうこの曲だけで1万円分の価値はあったね!後奏では、逆光に照らされたDKたちが、松島さんを一番前に置いて千手観音ダンスをするのですが、みんな腕がピッピッて綺麗に伸びるのよ~。逆光だから本当に綺麗に見えます。

 

そして肝心の歌声ですが、BYAKUYAの歌詞に「今宵甘い吐息で淫ら狂ってah ah」とあるように、聡ちゃんの声は少し鼻にかかった甘い声で、歌い終わりに掠れるのがまさに「甘い吐息」です!!いいですか、声変わり後の松島聡さんの歌声は「甘い吐息」ですから!これもうテストに出るレベルだから!!英単語ターゲット1200レベルの最低限の知識だから!!そう言ってもこれはもう実際に聞いてみないとわからないので、少クラさんどうにか放送をお願いいたします(スライディング土下座)BS放送通して全世界に松島さんの甘い吐息届けよう!!

 

本当はもっと書きたいことがあるんですが、とにかく公演当日のラリったテンションで長文を書くのはここまでが限界でした。もうちょっと冷静になったら、他の部分も書くかもしれない。しかしこのテンションでBYAKUYAのことは書きたかったのです。

 

くれぐれも13、14日の公演に行かれる方は覚悟してください!

今宵の松島聡さんはあなたを白い夢に堕としにきますよ!!

(これが言いたかったから当日中に書いた!!)